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岩田研究室 ニュース

 電子情報通信学会2010年総合大会の学生ポスターセッションで当研究室から2件のポスター発表
 
花村諭志「線形拡張数が7のグラフのソートに要する比較回数」
 三島 健「ゲームHexにおける連結性の検証」
が行われ、2件とも優秀ポスター賞を受賞しました。受賞者です。

 一辺の大きさを n に拡張した将棋の盤面上で、与えられた詰将棋を解くことができるか、という一般化詰将棋問題は「指数時間完全」という複雑さであることが、最近当研究室の卒研生により証明されました。これは、一般化詰将棋問題が多項式時間では解けないことを意味し、どのようなアルゴリズムを用いて解いても、とんでもない時間がかかることを示しています。またこの結果から、(普通の)指し将棋についても同様のことが成り立ちます。すなわち、一般化将棋で先手が勝つことができるか、の問題も 指数時間完全 です。この内容は電子情報通信学会論文誌に掲載されました。

卒業研究 テーマ

1. 適当な組合せ問題やアルゴリズム論の問題について、いろいろな性質を考えます。パズルを解くような感覚で、問題を解いていければ、と思っています。大切なことは考えることです。扱う問題として、例えば、マージングネットワークの下界、グラフの同型問題、確率アルゴリズム などです。

2. コンピュータを使って計算を行い、組合せ問題の性質を証明することを考えます。例えば、数千数万あるいはそれ以上の場合わけを行ない、各々の場合についてひとつひとつ調べる計算をします。単なるプログラム書きだけでなく、バックトラック、データ構造の知識、メモリ管理などのソフトウェア技法を必要とします。例えば、ソーティングの比較回数の下界の計算や、マージングネットワークにおける比較器数の最小数を計算します。

3. さまざまな問題に対し、効率のよいアルゴリズムが提案されています。これらのアルゴリズムを述べている文献を購読し、別の種類の新しいアルゴリズムを考案します。効率のよいアルゴリズムは、今まで解けなかった問題が解けるようになるばかりでなく、資源全体を有効に活用します。また確率アルゴリズムや、他の計算モデルにおけるアルゴリズムについても検討します。

4. アルゴリズム理論、オートマタ理論、スイッチング理論、形式言語理論、計算量理論、などの計算機科学基礎理論から適当なテーマを選び、文献を講読します。この他、推論検証、組合せ理論、フーリエ変換、コンパイラなどに関するテーマを設ける場合もあります。

5. パズルのNP完全性に関する卒研生の結果です。

興味ある方は随時見学可能です。西9-537 (教官室)、西9-539 (コンピュータ室)、西9-538 (学生室)、西9-540 (ゼミ室)です。


大学院博士前期課程

大学院博士前期課程における研究テーマは、理論計算機科学です。具体的には上に述べたテーマと同様の内容です。学会・研究会での発表や論文投稿をめざしますので、一生懸命に勉強することになります。

参考までに、大学院博士前期課程の当研究室学生の学位論文題目一覧や大学院学生の研究業績をご覧下さい。


当研究室に関する問い合わせ先の E-mail アドレス admin@np.cs.uec.ac.jp